Camino de Santiago  day2   San Martin~Santa Catalina2016年3月28日

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Camino de Santiago  day1  León~San Martin

 

午前7時、まだ暗いうちに出発する。外気温0℃。この時期の北スペインでは、明るくなり始めるのは大体7時半くらい。

少し明るくなってきた。
見渡す限りの平地。いったいどこまで続くのやら・・・
でも、遠くに雪を被った山が見えてる。確か、巡礼路もこの先は山越えだったはず。あんなに遠くに見えるけどどのくらいかかるのやら・・・

 

スペインで初めて見る日の出。天気のいい朝に歩きながら迎える日の出はとても気持ちが良い。

ここで、やっと酷道沿いの道から逸れる。長い直線ともお別れだ!
Hospital de Òrbigoという小さな町を通過する。

町の小さなBARに入ってスタンプをもらう。クレデンシャルに押してもらうスタンプはアルベルゲだけでなくBARや教会でももらう事ができます。(というか、スタンプがおいてあるから自分で押す)

メッセージブックがおいてあったのでメッセージを書いておいた。過去のものを見返すと、日本人のものもいくつかあった。

この町には立派な橋が架かっている。こんなに立派な石造りの橋は日本ではなかなかお目にかかる事はできない。町に石造りの橋が架かっている景色は「The 欧州」といった雰囲気。

今まで車の通りの多い道路沿いを歩いてきて「思っていたのとちょっと違うなー」と思ってたけど、こういう景色こそまさに期待してたものだ!

街路樹が印象的。この木、スペインで度々見かけたんですけど、何の木ですか?樫の木?

町を抜けると、何も無い平野に放り出される。まぁこんな景色の中を歩くのも悪くない。適度な長さで終わってくれればね・・・・・

 

と思ったらまた国道沿いを歩かされる。流石に飽きた・・・静かなところを歩きたい・・・
ここからは丘登りになる。

緩やかな長い登りを終え、丘の上に来た。ここには十字架が立っていて、小さな公園になっている。

この丘に立つと次に向かうAstorgaの町が広がっていた。今まで代わり映えのしない景色が続き、単調な登りで心が疲れていたところでこのような景色に出会うと本当に心が満たされる。

写真に写っている人はアイルランド人のおばさん。日本語で「こんにちは」と挨拶してくれた。実は巡礼路には韓国人が多いので、まずは「韓国人か?」と聞かれることが多いけど、この人は何故か自分が日本人だと分かったようだ。

ちなみに、彼女とはこの後また会うことになる。

水を飲む巡礼者の像。昔の巡礼者は水筒としてひょうたんを持っていたようだ。ホタテ貝とひょうたんは巡礼者のシンボルになっている。

Astorgaの前に1つ町を通過する。

前を歩くのはドイツ人の夫婦。今日はAstorgaで泊まるらしい。旦那さんの方は車関係の仕事をしてるらしく、愛知の某企業に何度か出張にいったことがあるといっていた。
「今日は風が強いっすねー」みたいな話をしてると

「風は強いけど天気がいいから最高だよ。スペインはドイツの景色に似てる。でもドイツはいつもどんよりした天気だからスペインの方がいいね。」

なんて言ってた。

ドイツ人の夫婦と別れ、Astorgaの街に入った。AstorgaはLeònほどではないが、大きな街。

 

おおきな街にはこのような広場がよくある。ベンチでくつろぐのは気持ちが良い。

ちなみに、左側にあるのは自治体の庁舎。歴史的建造物っぽくてすごい。

アストルガ司教館
分かる人には分かるようですが、これはご存知ガウディの建築物です。
ガウディ建築は主にカタルーニャ地方にあるようで、このアストルガ司教館はカタルーニャ以外の地域にある数少ないガウディ建築だそうです。
なんかお城みたいな感じ。

アウトドアショップの前に置いてあるクソデカいdeuterのザック。いったい何リットルの容量があるんだろうw

 

自転車の巡礼路と徒歩の巡礼路は時々分かれる。

 

アストルガ大聖堂
色が違う部分があるのは、かつて大地震で被害を受け、その部分を修復するのに種類の違う石材をつかったかららしい。

“Buen Camino”というのは「よい巡礼を」という意味だ。巡礼者はお互い”Buen Camino!”と声を掛け合いながら歩いていく。何度この言葉を言っただろう。

Astoegaの街を抜けたところにある小さな教会でなんと日本語を見つけた。

これから通過する集落の名前が書いてある。この時点で25kmは歩いていたし、1つ先の集落でストップしようかなと考えた。

Murias de Rechivaldoという集落まできた。ここまでで28.9km、十分だ。宿を探すことにする。

この集落には3つのアルベルゲがあった。Municipalのアルベルゲがあったので、まずそこに行ってみたが、どうやら開いていないようだ。他の一つを見にいくと、見たことのある2人がいた。
昨日宿が一緒だったアルゼンチン人とさっき会ったアイルランド人のおばさんである!!!
どうやら、そのアルベルゲも営業していないようだ。

結局、もう一つのアルベルゲは何故か予約されていて泊まることができず、3人で次の集落まで歩くことにした。ここからは約4kmある・・・・

Muriasのあとからは急に殺風景になる。ひたすら続く直線。
3人で愚痴を言いながら歩くw

このときの気分はサイクリングで言えば
「峠が終わってホッとしたら、ちょっと下った先にもう一個ピークがあってブチ切れながら登ってる」
という感じw

「あの先で終わりだ!そうに違いない!」

「うわーまだあんのかよ」

みたいな事をいいながら歩いていく。もうこれ完全にいつものやつじゃないですかw

しかしながら、結構いいペースで歩いていたので4km消化するのにはそんなに時間はかからなかった。

次の集落、Santa Catalinaに到着。
幸い、この集落のアルベルゲは空いていた。よかったー

Muriasから一緒に歩いた3人で夕食。また肉とポテトだw
疲れた身体にワインが沁みる・・・

ここにきてやっと名前を聞いたのだけど、アルゼンチン人の彼はハビエラ、アイルランド人のおばさんはテレサという名だ。
3人でそれぞれの国の事、これまでの巡礼の事などいろんな事を話した。とても楽しい夕食だった。

テレサはフランス人の道を期間で分割して歩いているらしく、今回はSarriaまで歩くと言っていた。自分はSantiagoまでなので、恐らくこの先会う事はない。翌朝出発の時間も違うと思うので、お別れを言っておいた。自分は英語がうまくないけど、単語が分からないときにサポートしてくれたり、とても親切で明るい人だった。

ハビエラはSantiagoまで歩くと言っていた。多分また会うことになるだろう。

この日の歩行距離は33.5km。結構稼いだがかなりくたびれた。
明日は1500mの山越えだ。山を下ったら一息いれたい。

 

Camino de Santiago  day3   Santa Catalina~Riego de Ambròs

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