Camino de Santiago  day8  Sarria ~ Portomarín2017年1月7日

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Camino de Santiago  day7  Triacastela ~ Sarria

 

朝8時、宿を出る。外は深い霧がかかっていてリアル「サイレントヒル」な雰囲気だ。
朝晴れていないのは初日以来かも。天気予報では日中は晴れる事になっているので、この霧もじきに晴れるだろう。

 

 

30m先も見えない。道がなくなったら遭難しそう・・・

霧の中の道を歩いていると、先にある分岐のあたりに人影が見えた。どうやら杖を突いた老人のようだ。

こんな霧の中何もせず突っ立って何やってるんだろう・・・絶対ヤバイ人だ・・・

そう思って、その人のそばを急ぎ足で通りすぎようとした。

「おいおい、ちょっと待ちなさい」

うわー話かけられちゃったよー・・・
すると、「こっちについてきなさい」的な事を言ってくる。まぁ、相手は老人だしいざとなったら走って逃げればいいか と思ってホイホイついていく事にする。

しかし、悪い予感は当たらずに済んだ。
連れていかれたのは協会だった。どうやら記帳してクレデンシャルにスタンプ押してくれるようだった。霧が濃すぎて協会があるなんて分からなかった。

せっかくだし、だれもいない協会でぼーっとしてみることにする。スペインに来てから何回か協会に入ったけど、不思議なもので外界と完全に遮断されたような空間に感じる。
映画とかで仕事や生活に疲れた人や悩みを抱えた人が協会にいって現実逃避(?)しにいくシーンがあるけど、なんとなくその気持ちが分かる気がした。

さっきの爺さんがまた新たな巡礼者2人を連れてきた。2人はバイクが好きらしく

「日本で一番いいバイクはなんだ?」

って聞いてきた。バイクとか分からんので適当に「ヤマハかな」って答えたら 、

「違うだろkawasakiだろ!俺はkawasakiに乗ってるんだ!あれはいいぞ」

とかなんか怒られたw

協会から出て先に進む。霧はまだ深い。

森を抜け、ひらけた景色になったところで急に霧が晴れだした。

 

道を牛が塞いでいたwなんて光景だwかなりデカいしちょっと汚いので無理に通ることができない。

なんとかタイミングを見て牛の間をすり抜けると、牛を移動させているであろう農家のおばちゃんが呑気に立ち話をしてた!どうにかしてくれよw

残りちょうど100km!!!と言いたかったが、なんとジャスト100kmの道標がなく、99.930kmという超微妙なものしかなかった。
なんでジャスト100kmにしてくれなかったんだよ・・・

このあたりで後ろからキモが叫びながら追い付いついてきた。謎にテンションの高い奴だ。
ここからは彼と一緒に歩くことにした。

快晴になったので靴下や靴を天日干しにして休憩。寝転がってパンを食べる。

左奥に見えるのが次の街、Portomarínだ。

牛の大行進!さっきとは規模が違う。あまりの迫力に、脇によけて見ているしかなかった。

 

途中、休憩スペースがあったので休憩する。
ここではワインやオレンジ、クッキーなどちょっとした食べ物がおいてあって、なんと巡礼者は自由に飲み食いしてもいい。そのかわり、チップを置いていくのがマナーだ。

疲れた体にワインは最高だ。飲み過ぎてちょっとだけ酔っぱらってしまったが、ここはスペイン、許されるだろうw

Portomarínへ渡る橋。海の上に浮かぶ島を思わせるような街だ。

20kmのノルマはクリアしてるし、キリもいいので今日はここで終わることにする。
キモと一緒にmunicipalのアルベルゲに入る。ガリシアのmunicipalのアルベルゲは一律6€だ。

しかしこのアルベルゲ、なんだか人が多くて騒がしい。どうやら高校生くらいの団体が宿泊しているようだ。宿の中はもう大変だった。階段は占領するし部屋に聞こえるくらいデカい声で話してるし・・・
もう酷い様子だったので荷物を置いたらさっさとその辺のBARにおやつを食べに行くことにした。

おやつにピザとかワインとかを食べにいったのち、宿に帰って夕食づくり。キモがコチュジャンと韓国海苔を持っているとの事だったので、韓国風パスタを作ることにした。

キッチンにはフライパン一つしかなかったので作りづらいことこの上なかった・・・缶のフタをまな板にしたり、ビニール袋にお湯溜めてパスタゆでたり、なんかもう酷い事になったが、最終的には結構いい感じのパスタができがった。

コチュジャンパスタ、食べてみるとものすごく懐かしい気分になった。なんというか、「アジアの味」だ。海苔ってこんなうまかったっけか・・・
韓国料理って日本とは全然違うもんかと思ってたけど、意外と共通点あるのかなーなんて思った。

この宿は学生が多すぎて肩身狭い思いをしたが、同じ宿に泊まってた日本人のケン君とイタリア人のフランチェスコと仲良くなることができた。彼らは二人で歩いているらしい。明日はタコを食べるために40km先のmelideを目指すと言ってた。(ちなみにフランチェスコはベジタリアンだからタコは食べないらしいw)しばしお別れだが、僕がSantiagoに着く頃、まだ滞在しているらしい。フランチェスコが持ってた生ぬるいサングリアを飲みながら「Santiagoでまた会おう」と言ってベッドに向かった。

この日の歩行距離は22.4km
残り距離が二ケタになった。ここからカウントダウンだ。
終わりが見えてきてさみしいような・・・でもまだ気は抜けない。

 

Camino de Santiago  day9  Portomarín ~ Casanova

 

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