2017年夏 北海道自転車ツーリング 前編2017年9月9日

この記事をシェアする

今年もやってきましたツーリングの季節。今年は北海道に行ってきました。

実は北海道は僕が初めて自転車ツーリングに行った場所でもあります。当時は自転車を始めて約半年で長距離も走った経験もあまり無く、自転車の扱いも慣れていないが故に、機材のトラブルを起こしながらなんとか走った覚えがあります。おまけにツーリングの日程の半分くらい雨に降られて心が折れそうになったことも覚えています。しかし、一方で北海道の雄大な景色と自転車の走りやすさに感動した事も強烈に記憶に残っています。
その2年後には千葉の実家から北海道最北端の宗谷岬まで走り、これもまた僕の自転車ライフ最高の思い出になっています。

ここ4年ほど他の地域を走り、気づくと自転車で訪れた場所は47都道府県のうち40となっていました。残りの7都道府県を回収したいところですが、なぜか去年くらいから北海道を走りたい気持ちが強烈に強くなり、原点回帰の意味も込めて今年は北海道を走ることに決めました。

今回のツーリングも全日程の半分ほど雨に降られ、初めての北海道ツーリングを思い出す、まさに原点回帰のツーリングになりました。

 

ルート概要

飛行機で新千歳空港に飛んで北海道入り。日高山脈に向かったあと少し北を突いてから十勝平野へ。帯広釧路の街を経由して釧路湿原を抜けて知床へ。1日羅臼岳の登山をした後、知床半島を回って標津へ。最後は再び標茶を経由して女満別の空港へ。

例によって飛行機の予約以外は何も計画なし。気の向くままに走ってきました。

この記事では旅の前半(新千歳~阿寒)について書いています。
後半(阿寒~知床~女満別)の様子は以下の記事をご覧ください。

2017年夏 北海道自転車ツーリング 後編

レポート

0日目:新千歳空港-道の駅ウトナイ湖

8月10日木曜日の夜、羽田発の便で新千歳空港へ。到着したのは22時過ぎ。

この日の宿は確保していなかったので、10kmほど離れた道の駅へ移動します。

道の駅ウトナイ湖

 

車中泊の人も多いが、結構静かな印象。すぐ近くにコンビニもある。
雨が降り出していたのだけど、屋根のあるスペースは既に先客に確保されていたので、建物の脇にテントを張った。

 

1日目:道の駅ウトナイ湖-日高

本格的に走り始める初日。テントから出ると小雨!
北海道には10日ほど滞在するので雨に降られるのも承知の上なのだけど、さすがに初日から雨だとテンション下がるなぁ。

どんよりなウトナイ湖

今回の旅で決まっていることはとにかく東に向かって走る事。知床にいく事。
道央の南部は日高山脈が鎮座しているので、千歳から東に抜けるには日高山脈を越える事になる。雨の中の山越え・・・

まずは山岳地帯の入り口となる夕張市へ。

天気は悪いけど、このときは「北海道をまた走ってる」という事実だけでうれしかった。
道路の上にある路側帯を示す矢印を見るだけで興奮してた。

石勝樹海ロードを走る。その名に違わずまさに日高山脈の樹海の中を走る道路で、ひたすら森が続く。

雨の中ひたすら森を走って心が荒んできた頃にやっと雨があがり、空が少し明るくなった。

石勝樹海ロードの最高所に到達。

峠を下ると日高の町に着く。もう夕方だったので今日はこの辺に泊まることにする。

日高沙流川オートキャンプ場

大半がファミリー層。ライダーは10人くらいいたと思う。
テントを張っていると近くで遊んでいる子供たちに

「このテントちっちゃくなーい?」

とバカにされた。 3時間くらい説教してやろうかとおもった(笑)

 

2日目:日高 - かなやま湖

帯広方面に向かいたいが、日高から帯広へ抜けるための日勝峠が災害の影響で通行止め。北にある狩勝峠へ迂回する必要があった。
ストレートに帯広に行けたのなら、この日の目的地を迷う事は無かったのだけど、迂回する必要があるとなると迷いが出てきた。

目的地が決まらずフワフワした気分で走り出す。この日も天気が悪い。
とりあえず、狩勝峠方面に走る事にした。

最近話題の星野リゾート トマム。高層階の部屋から見える景色が最高らしい。ネットやテレビで写真を見て「泊まってみたいなー」と思っていましたが・・・
御覧の通りのあいにくの天気。雨も降ってきて周囲は何も見えない。泊まった人は運が悪かったね・・・

ここまでの道は補給地点皆無でお昼の時間になってしまったので、リゾート内にあるレストランで昼食。
ツーリングでこんな上品な飯を食べるのは邪道な気がして背徳感を感じたけど、まぁたまにはこういうのも悪くないかな。

一旦北上して南富良野に入る。このあたりから雨が本降りになってきていよいよ辛くなってきた。
というのも、ここまで休憩地点もない、景色も大して良くない登り基調の道を向かい風の中走ってきて体力的にも精神的にも消耗していたので、雨なんか降られると最悪の気分だった。

そんな中だったけど、実はこの日は一緒に走ってくれる人がいました。
日高からずっと同じ道を同じくらいのペースで走っている女の子がいたので、「辛いから一緒に走りませんか?」と聞いたら一緒に走ってくれることになった!
彼女は大学3年生で大学の部活の合宿ツーリングの為に北海道に来ていて、合宿が始まるまで自分ひとりで走っているらしい。
僕が前回北海道に来たのも大学3年生の時で、同じくサイクリング部の合宿が北海道で、集合地点まで自転車で走った思い出がある。そのときの事を思い出してすごく懐かしい気持ちになった。
しかし、女子大生で1人でキャンプツーリングをしてるのはすごいし、かなりの逸材だ。

雨がひどくなったので結局狩勝峠越えはやめて、かなやま湖の湖畔のキャンプ場に泊まる事にした。
このキャンプ場には前回来た事があって、今回が2回目。とても良いロケーションだった記憶があったから来たのだけど、天気が悪くて台無し。

キャンプだというのに、ここまで山の中をずっと走っていたのでガス缶を買う事ができていなかった。
運が良い事に、この日一緒に走った彼女が火を貸してくれたのでラーメンを作る事ができた。ありがたい事にご飯まで炊いてくれた。

体力的には消耗した日だったけど、一緒に走る仲間がいて退屈しない1日だった。

3日目:かなやま湖 - 帯広

この日は朝から雨。少し待ってみたけど、止む気配が無いので出発する事に。昨日共に走った戦友とはここでお別れ。

たくさんの錆びたツールがかっこいい

昨日スルーした狩勝峠を登る。ここも天気が良ければ素晴らしい景色なんだよなー・・・

狩勝峠ピーク。
なにも見えない。寒い。
頂上で車から降りてきたおばちゃんに

「あら、モーターのついた自転車で登ってるのね!」

とかわけのわからない事言われたんだけど

「まぁ、そんな感じっす」

という超適当な返事をして即行でダウンヒル。

帯広に到着。
連日雨に降られて心が折れたのでこの日は駅前のビジネスホテルに宿泊。

十勝豚丼 いっぴん本店

帯広と言えば豚丼!夕食はホテルから少し離れたところにある豚丼のお店へ。炭火焼きされた分厚い肉が満足感を満たしてくれる。

ついでにこの日は帯広の花火大会だった。この花火大会は道内でも最大規模のものらしく、かなり長い時間花火を見る事ができた。ツーリングとはいえ一人で花火見に行くのはさすがにヤバいと思ったけど(笑)

4日目:帯広 - 阿寒

帯広から釧路方面に向かって走る。今日もまた雨の予報だ・・・

全国の男子諸君。お待たせしました。おっぱいの神様を祀る乳神神社に来ました。
神様というからにはすごいものが見られるに違いない。ほら、男根祀ってる神社のやつとかすごいじゃないですか!
期待に胸を膨らませて階段を上がった。

は?なにこれ。は???
真顔で写真を撮り、静かにその場を去った。

まぁ、こういうズッコケちゃうようなB級スポットを訪れるのもツーリングだ。B級スポットを訪れた数だけ旅の経験値は上がるのだ。

釧路に入った。

曇り空と湿原と荒廃したボートハウスが良い味を出してる

釧路湿原のエリアに入った。釧路市の面積の多くは湿原となっていて、その規模は日本最大らしい。

 

釧路の町に向かう予定だったが、この日は阿寒の方のゲストハウスに泊まることにした。
阿寒湖に向かうまりも国道を北上する。

ゲストハウスコケコッコー
僕が宿泊した日の僅かひと月前にオープンしたゲストハウス。古民家を改修して作ったそう。
古民家を改修してオープンしたゲストハウスというのは数多くあって、僕もいくつか泊まった事があるけど、その中でもこのゲストハウスは一番オシャレで快適だった。
外観は正直そこまで古民家感もないしオーラも無い感じなのだけど、中は趣がある木造建築感がありつつも、モダンでオシャレな雰囲気が漂う素晴らしい宿だった。

釧路や阿寒湖に訪れる一人旅の人には是非お勧めしたい。

 

↓後半へ

2017年夏 北海道自転車ツーリング 後編

 

この記事をシェアする

コメントを投稿する

入力エリアすべてが必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。

関連記事