四国ツーリング二日目。いよいよ四国に向けて走るこの日、まずは竹原で観光をしてからのスタートです。
道の駅たけはらで起床。町中にある道の駅でしたが、静かで居心地のいいところでした。
外観はこんなかんじ。
竹原といえば、 「安芸の古京都」とも言われ、古い町並みが保存してある「町並み保存地区」が有名です。町並み保存地区はこの道の駅のすぐ裏にあるので、まずはそこを見てまわります。
旧日の丸写真館
町並み保存地区の入り口にあり、一番目立つ建物。とても年季が入っています。「日の丸写真館」の文字がいいですね。
この建物でいつまで営業されていたのかはわかりませんが、この日の丸写真館は現在でも新店舗を構えて営業しているようです。
早朝に来たので地元の人しかおらず、ゆっくりと堪能することができました。
町の一画にある西方寺を訪れる。長い階段を上った丘の上に境内がある。
懸造りのお堂。上まで登り、竹原の町並みを一望できる。
懸造りといえば、僕の地元千葉に「笠森観音」という立派なお堂があります。あとは去年訪れた鳥取の三徳山なんかも有名ですね。
本当はご飯でも食べて行きたかったところでしたが、朝早すぎてどこのお店も空いていません。寄り道してしまった分、なんとか今日は四国入りしたかったのであまりゆっくりする時間もありません。駅に寄ったら出発することにします。
駅から出ると「おかえりなさい」の文字が迎えてくれる。自分は竹原の出身でもなく広島の出身でもないけど、この文字に故郷に帰ったような安心感と町の人たちの温かさを感じた。
竹原を後にし、再び尾道に戻るべく海岸線の国道185号を走る。これぞ瀬戸内という景色や迫力のある造船所を見ながら走る楽しい道です。
尾道から呉までの海沿いの道はさざなみ海道と呼ばれ、サイクリング推奨ルートとして整備されています。といっても、特別自転車用に道が作られているわけでもなく、路側帯が広いわけでもないです。至って普通の道路でしたが、路面の状況は悪くありません。
道沿いのコンビニや道の駅にはスポーツバイク用のラックがあったりして休憩もしやすいです。
道には5km毎の距離や曲がる方向を示す表示がついていて、道に迷わず自分の位置を把握しながら進む事が出来る。これはとても助かりました。
しまなみ海道の玄関口、尾道まで戻ってきました。 GIANTショップがあったので僕の相棒と一緒に一枚。今回乗ってる自転車もGIANTのバイクです。
この尾道GIANTストアは普通の自転車ショップなだけでなく、レンタサイクルもやっています。クロスバイクだけでなくロードバイクも、なんとフルカーボンのロードバイクも借りる事ができます。身一つで来てもここでロードバイクを借りて、気持ちよくしまなみ海道を走れるというわけです。
自転車を始めようと思っている人、広島に旅行にきてここでスポーツバイクを借りて是非しまなみ海道を走ってみて欲しいです。楽しいこと間違いなし。
GIANTストアはONOMICHI U2に入っていて、他にもカフェやパン屋さんなどオシャレなごはんや買い物を楽しむ事ができます。宿泊もできるらしい。
いよいよサイクリストの聖地、しまなみ海道に入ります。尾道から今治まで全長約70kmを6つの島を渡りながら走ります。まずは最初の島、向島まで船で渡ります。
船は15分間隔くらいで出ているので、船着き場でちょっと待っていれば船に乗ることができます。
自転車は船にそのまま載せる。船内でおばちゃんに乗船料110円を支払う。
数分で向島へ到着。多くのサイクリストが降りていきます。ここからサイクリングロードスタートです。
サイクリングロードといっても、自転車道が隔離されているわけではなく、普通の道路を走ります。しかし、車の通りは少ないし、路面状態も良し、路側帯も広い。なにより、サイクリストがたくさんいるので走っていて安心感があります。
橋を渡るときは自転車専用道になります。橋を渡る毎にアップダウンを繰り返しますが、ご覧のように平均斜度と登坂距離を表示してくれています。自転車乗りにとって登りの斜度は最も重要な要素ですからね。こういったところも非常に気が利いています。しまなみ海道のすべての橋の登りは全て平均斜度3%に設計されていて、あまり体力を使わずに登る事ができます。
一つ目の橋を渡る。
文句なしの晴れで、大変いい景色です。ただ、昼前なのでかなり暑くなってきました。
スポンサーバナーが並ぶ。なんだかレースのコースを走っているみたいですwテンション上がりますね。
途中には「サイクリスト聖地の碑」がたっている。
ここまで、本当に快適に走ってくる事ができました。橋以外は一般公道を走っているのですが、なんだかクローズドなコースを走っていると思うほど、サイクルステーションを始めとするサポート体制から路面まで本当に自転車の事が良く考えられています。
これはもう一種のアトラクションみたいなもんです。サイクリストの聖地の名は伊達ではありません。
1km毎に今治までの距離が示され、励みになる。半分くらい走ってきました。
見てくださいこの道の広さ!右側の道は自転車のための道です。普通の橋なら狭い歩道を走るか、狭い車道を車に怯えながら走るところですが、しまなみ海道ではそんなストレスは皆無なのです!
そんな楽しいしまなみ海道ですが、いよいよ最後の橋になりました。この橋の先は四国、いよいよ旅の本番というわけです。この来島海峡大橋、非常に長く全長4kmとのこと。遠くから見ても大迫力です。
自転車を初めてかれこれ6年目になりますが、やっと?というか今更しまなみ海道を走りました。よく整備されたド定番のコースを走ってどれくらい楽しめるものなのか、ちょっと半信半疑なところもありましたが、本当に楽しいところでした。自転車初心者はもちろん、ツーリング百戦錬磨のベテランも楽しめる素晴らしい道だと思います。もちろん、スピード出してガチで走って楽しむこともできます。
次来るときは重たい荷物なしに、颯爽と走りたいですね。
橋を渡り、愛媛県に突入!今治駅まできました。ここがしまなみ海道サイクリングロードの終点。
朝は竹原、瀬戸内の海沿いの道、昼はしまなみ海道を楽しんでもうお腹いっぱいです。今日はここらで終わりにしようかなーという気分になってきた。
しかし、寝床を探してあたりをうろついても、なかなか見つかりそうな雰囲気がない。松山方面30km先には道の駅がある。うーん、そこまで走るか・・・
とりあえず、松山方面に自転車を走らせ、いいところが見つかればそこで野営することにしました。
けれども、残念ながらいい寝床は無く、結局30km走って道の駅まで来てしまいました。
というわけで、本日の寝床は道の駅 風早の郷 風和里
1.5km先にスーパーあり。風呂は2km先。
正直、ここはあまりオススメできません。夜中、ずーっとウェーイな若者が花火やらなんやらやって、ずっと騒いでいるのです。まぁ、道の駅野宿とかいうグレーゾーンな事やっている私が文句なんて言える立場ではないんですけど、夜は静かにするっていう基本的なことは守ってほしい・・・
自転車を止めてベンチで店員さんが帰るのを待っていると、店員のお姉さんに
「今日はここで寝るんですか?」
と話しかけられた。「あ、まずい。ここは野宿ダメなところか・・・」と一瞬思ったが
「お遍路さんはよくこの辺で休んでますよー」
とか
「朝8時くらいになると店の人来るけどゆっくりしてて大丈夫ですよー」
と情報提供してくれて、野宿を快く受け入れてくれた。また、その場にいた地元のおっさんが、「ここの水道使えるから水浴びできるぞ」と教えてくれたり(スタッフでも無いのになぜ知っているのか・・・)いろんなサポートを受けた。
ただ、テント張ったところがゴキブリの巣の近くだったらしく、テントの周りを20匹くらい(誇張抜きで!)のゴキブリに囲まれて寝る羽目になった。風呂には入れず、水道で頭を洗っただけ。
この日も夜が暑かった。外のうるささと暑さで寝付くのが難しかったが、明日は朝イチで道後温泉に行く。そこで休めればいいやと思いつつ、4時間ほどの睡眠をとった。
この日の走行距離は141km,獲得標高は760mで、山は一個も無かったのに案外登ってた。しまなみ海道ゆるい登りだったけど意外に獲得標高はあったのね。
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