知床半島最高峰 羅臼岳に登る2017年12月26日

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夏の自転車ツーリングで知床に行った際、羅臼岳に登ってきました。
ツーリングの様子はこちらをご覧ください↓

2017年夏 北海道自転車ツーリング 後編

 

 

1.ルート

羅臼岳へ登る登山口は、羅臼町側の羅臼温泉登山口と、斜里町側の岩尾別登山口があります。羅臼温泉登山口は、すぐそばに熊の湯という温泉があり、帰りに一風呂浴びて帰ることもできるので良さそうに見える反面、岩尾別登山口から登るルートに比べて山頂への標高差が大きく、負担は大きいです。今回は斜里町から出発する事もあり、岩尾別登山口から登ることにしました。

標高差1420m, 片道6.9kmの道のりです。

 

2.レポート

キャンプ場から見える斜里岳

スタートは斜里のキャンプ場から。実は一番近い山は斜里岳ですがやはり知床にきたら最高峰に登っておきたいもの。
大きく見える斜里岳をスルーし、半島の先へと向かっていきます。

羅臼岳登山口へ到着。

登山口には登山届けを出すポストと、ヒグマの目撃情報を地図にマッピングした掲示板があります。

ここ数日でも登山道でヒグマそのものが目撃されたり、新しい糞が発見されていたりと、気の抜けない状況のようです。

ここは北海道、ヒグマの家に入り込むみたいなもの。遭遇しない事を祈りつつ出発します。

初めは樹林帯を歩く。ところどころ木々の間からオホーツク海を望むことができます。登るに連れて海岸線の形がよく見えるようになってきて半島にいる事を実感する。

 

 

樹林帯を歩き切ると大沢に出ます。

初夏は雪が残り、雪渓となっているようですが、8月中旬のこの時期はもう雪はありませんでした。

ここからは岩場があり、所々手を使って登る急登になります。

振り向くと広がるオホーツク海。海の見える山はやっぱりいいものです。知床五湖もよく見えます。

沢を登り切るとこれまでの登りとは一変して平らな場所、羅臼平に出ます。

キャンプ地となっているこの羅臼平ですが、ヒグマの発生率も非常に高いようで、このようなフードロッカーが設置されています。これは、キャンプの際に食料をこの中に入れる事でテントを襲われないようにするものです。

このようなものがあるというのは知っていましたが、実物は初めて見ました。ヒグマと遭遇する可能性を改めて感じました。

羅臼平から上は見事にガスってしまい、視界ゼロの中山頂に向けて登って行きます。

羅臼平からはひたすら岩場です。

大きな岩をいくつも乗り越えていく。

山頂付近はものすごい風が吹いていて、登りきった人たちはすぐに降ってきていました。

山頂までの道は狭く、降りてくる人がいなくなってから登ります。

羅臼岳山頂 1661m

何も見えない 笑 吹き付ける暴風。

記念撮影だけしてすぐに下山モードになります。

山頂直下の岩場を下ったところ。山の天気は面白いもので、さっきとは一変してガスが晴れる兆しが見えてきました。

晴れ間を期待して少しの間待つ事にする。

僕らが登ってきた岩尾別登山口側はかなり晴れてきました。

今まで写真を撮れなかった分、存分にシャッターを切ります。

残念ながら長い時間待ってもスッキリと晴れるまでは行きませんでした。しかしながら、羅臼平や向かいの三ツ峰の姿は見る事ができました。

羅臼平から見た羅臼岳。

山頂に笠雲のような雲が掛かっていました。やはり南側からの風があるようで、羅臼町側から雲が掛かっていました。

この時期はいつもこうなんだろうか・・・

 

帰りは来た道を下って行きます。やはり海の眺望が綺麗で、山頂で景色に恵まれなかった事もあって何度も立ち止まりたくなります。

雲もだいぶ晴れてきて、周囲の山もクリアに見えるようになってきた。

遠くに見えるのは遠音別岳か。

海の景色も見納め。樹林帯に入ってからはさらにスピードをあげ、写真を殆ど撮る事なく下山します。

 

3. まとめ

初めての北海道の登山となる羅臼岳でしたが、やはり他の地域の山と雰囲気が違っていて少し冒険感のある登山になりました。

山頂で景色を見る事が出来たらどんなに良かったことか・・・

 

羅臼岳は北海道の果てにありながらも、登山の難易度は全然高くないので、初心者でも簡単に登ることができると思います。怖いのはヒグマですが、登山口の掲示板を確認したり、対策グッズを装備することでリスクは減らせるはずです。

 

羅臼岳に登ると気になってしまうのは、羅臼岳より先がどうなっているのかという事。羅臼岳の隣の大きなピークである硫黄山より先は登山道は無く殆ど人の立ち入ることの出来ない場所だそうです。半島の先端の知床岬は海沿いに攻めていくのが一般的なようで、ネットでレポートが散見されます。

 

半島の先はまさに秘境の景色が広がっているに違いない。広い北海道を十分に周り切ったら訪れて見たい。いつになるか分からないけど・・・

 

 

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