午前4時、道の駅 風早の郷で起床。今日の最初の目的地は道後温泉。本館の開業時間は午前6時なので、早起きです。
適当に朝食を済ませ、出発。朝焼けは見れず、曇り空です。
20kmほど走り、午前6時 道後温泉に到着。
開業直後に来たはずでしたが、すでに行列ができています。
道後温泉は日本最古級の温泉であり、その歴史は3000年ともいわれている。聖徳太子も入った事があるという説も・・・
そんな長い長い歴史をもつ道後温泉だけに、建物も風格があります。この建物が建てられたのは1894年、その歴史からみれば割と新しい。でも一世紀以上前です。
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の油屋のモデルになったことでも有名ですね。あのような派手さや大きさは無いですが、その建築様式などは油屋を思わせるようなものを感じます。
あとは夏目漱石の坊ちゃんにも出てきます。
この夏目漱石をはじめ、正岡子規、与謝野晶子など、多くの文豪が訪れているようです。文学に全く興味のない僕でも知ってるようなビッグな文豪ばかりですw
日本の巨匠たちと同じ湯につかることができると思うと、大変なありがたみを感じる。
道後温泉本館の入浴には4つのパターンがある。
1.入浴のみ(神の湯) 410円
一階にある神の湯の入浴のみのシンプルなパターン
2.入浴+休憩室(大広間) 840円
神の湯と、2階の大広間での休憩ができる。浴衣とお菓子とお茶もつく。
3.入浴(霊の湯)+休憩室(大広間) 1250円
2階にある霊の湯と大広間での休憩
4.入浴(霊の湯)+休憩室(個室) 1550円
霊の湯と個室の休憩室
休憩室付きは料金が高いようにも思えるが、お菓子がつく事と道後温泉の趣ある建築を楽しめると思えば決して高くない。
長い行列ができていただけあって、受付にいくと休憩室はいっぱいとの事。入浴のみのプランにせざるを得なかった。
この建物は古いだけあって耐震工事の話が出ているようです。それまでにぜひ個室の休憩室を利用したい・・・
館内は撮影禁止でしたので写真はとれませんでした。浴槽は意外に普通の見た目で、お湯もそんなに派手な個性はなかったけど、その歴史の深さを思うと特別な湯に感じられた。
あと、なんといっても前日風呂入ってなかったので最高に気持ちよかったですねw
外に出ると行列は消失していた。やはりみんな一番風呂を目指して来るのか。
死ぬまでに一度行っておきたい温泉 としてよく挙げられる道後温泉。人生で最も貴重な入浴だった。
道後温泉を離れ、町中のコインランドリーで洗濯。四国山地への門となる三坂峠への登坂を始める。さらばだ松山。
よくある普通の峠道。基本5~6%の勾配でたまに8~9%が襲ってくる。
峠までの距離と現在の標高が示された看板が立っていてありがたい。
三坂峠(720m)クリア!
大した標高ではないけど、海から登ってきたからくたびれた。しかし、今日はこの後もまだまだ登るのだ。
三坂峠からダウンヒル。国道33号はひたすら渓流沿いに下っていく。
道の駅みかわで休憩の後、国道440号との分岐にきた。温泉入ったりコインランドリー行ったりしていた割には時間に余裕がある。ここから四国カルストまではひたすら登りだが、落ち着いて走っていこう。
はじめはゆるやかな登りだが、終盤は平均勾配8%くらいの急な登りになる。実は今回の自転車、軽いギアをつけてくるのを忘れてインナーローで34T×25Tというごく普通のロードバイクと同じギア比になっている。荷物が無ければこれで十分対応できるが、キャンプツーリングの荷物があるとさすがにキツい。8%くらいならともかく、10%以上の勾配が続くとペダルが回らない。気合で登っていく。
地芳峠に到着!標高1084m。
この峠は愛媛県と高知県の県境になっています。このまま下りたくなるが、高知に行くのはまた明日だ。
地芳峠は四国カルストの稜線の鞍部になっているので、まだまだ登りは続く。
地芳峠を過ぎれば斜度が落ち着くと思いきや、ここからが本当の地獄だった。容赦なく激坂が襲ってくる。ここは本当に辛かった。軽いギアを忘れてきた出発前の自分を呪った。
やっとの思いで四国カルスト 姫鶴平に到着。標高1300m。
四国カルストは日本三大カルストの一つ。去年、そのうちの一つである秋吉台に訪れているので、これで二つ目。残るは九州の平尾台のみだ。
今までのヒルクライムの時とは一変して、解放的な景色。素晴らしい絶景だ!大きな達成感を感じる。
実はこんな素晴らしい場所がキャンプ場となっています。姫鶴平キャンプ場、利用料はたった210円。炊事場、トイレといった基本的な設備はある。受付で住所と氏名を書けば利用できる。
今日はここで一泊することにします!
このキャンプ場は牧場の中にある。テントのすぐ近くで牛が牧草を食べている。(もちろんキャンプ場と牧場は仕切られてる) 牛を見ていると、なんだか気持ちが和みます。
夜もたまに牛の鳴き声が聞こえてくる、とても面白い雰囲気のキャンプ場です。
夜は星空がとても綺麗で、まるでプラネタリウムに来ているようだった。今までみた星空の中でも5本の指に入る綺麗さだった。三脚が無かったので適当な星空の写真しかとれなかったのが残念・・・
この日はパスタを作りました。というか、キャンプの日は基本パスタです。それなりに安くて保存利きますからね。食器洗いも楽。
猛暑の続く日々だけれど、さすがに標高1300mの夜は涼しい、というより寒い。今まで死ぬほど暑かったのでその寒さも有り難い。
この日の獲得標高は1750mだった。ツーリングにしてはかなり登った。辛かったけど、長い登りのおかげでツーリング装備での登り方を思い出した。
テントの中で翌日のルートを考えるもまとまらない。疲れていたので、「また明日走りながら考えればいいやー」と開き直り、眠りについた。
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