山陰ツーリング 出雲~浜村温泉2014年10月24日

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4日目 出雲~浜村温泉

ドミトリーで誰よりも早く目覚める。前日の天気予報で分かっていたことだけど、外は今にも雨が降りそうな天気。

オーナーもまだ寝ているのでこっそり出発。

まずは前日行きそびれた旧大社駅へ。

「JR出雲駅」 という駅があるが、出雲大社からはかなり離れている。出雲大社に行くにはJR出雲駅から一畑電車に乗り換え、出雲大社前駅に行く必要がある。昔はJRで出雲大社の近くまで行くことができて、そのとき使われていたのがこの大社駅である。

廃駅といえば廃駅だけど、よく管理されていています。とはいえ古き良き雰囲気を残していてとても趣のある建物です。

大社駅を後にすれば、あとはひたすら山陰道を進み鳥取を目指す。

宍道湖の中盤を過ぎたあたりから激しく雨が降る。「まぁしょうがないな~。今回はちょっと雨が多いなー。」くらいに思いながら作業のようにペダルを回す。

県庁所在地の松江市街地に入るも、特に目当てのものが無いのでスルー。

すこし雨も落ち着いたころ、鳥取県に入る。初鳥取県!

この脇にはこんな標も。この県境を跨いでる感じがイイ!

広島、岡山は3年前に走っているので、鳥取県に入ったことで中国地方全県を制覇したことになる。

ここから山陰道は日本海側に入る。まーこれが辛かった!
降りしきる雨、激しい向かい風… 雨は途中止んだ時もあったけど
80kmほど走ってからこの状況。 一人言でブチギレながら走りました。

北栄町に到着。

 

コナンの作者の古里だそうな。

あがさ博士の車!

流れてるBGMがテレビアニメ初期の頃のOP,EDだった。めちゃくちゃ懐かしい。

やっとの思いで鳥取市に入る。雨は降ったりやんだりを繰り返す。

見晴らしの良さそうなこの魚見台も・・・

このザマである・・・・・

この先、鳥取市街までの道には温泉が沢山ある。ここまで激しい向かい風に当たり、雨に打たれてきたので温泉の看板を見るとつい吸い寄せられてしまう。

そんなことで、鳥取市街の直前にある浜村温泉に来てしまった。

ここに来たが最後だった。入った温泉には簡易宿泊施設があり、この日も野宿をする予定だった自分には絶好の甘えるポイントである。さすがにこの日野宿は勘弁・・・と思って泊まってしまいました。

部屋はめちゃくちゃ広い。

宿泊エリアはオバケでも出そうな旅館って感じの雰囲気。
屋根があって、床がある。それだけで幸せだった。

この時、かなり気が滅入ってしまっていたのだけど、なんとか次の日も頑張ろうと気持ちを立て直して就寝。

5日目 浜村温泉~

結論から言いまして、この日ツーリングを途中でリタイアし、夜には自宅に帰っていました(笑)

朝の時点ではまだまだ走る気でいました。

とりあえず鳥取砂丘に行きました。

何も見えねえ!!!

 

そのくせ人は死ぬほどいたんですよね。駐車場は満車で。
この日はとにかく酷い雨で、自転車で走ると視界を確保するのも難しいほど。
サイクルキャップつけてりゃ多少は雨の影響を抑えられますが、この時の雨はそんなの関係無いほど。

鳥取砂丘を見たあとは、兵庫県に入り、一つ山越えて福知山の方に行くつもりでした。

さあ山に登ろうか!というくらいのところでふと足元を見ると、ホイールのリムまで水に浸かっていました。道路も川のよう。

その瞬間、一気に今までの「走ろう!」という気持ちが消え去って、「無理だ」って気持ちに変わりました。

そこで、すぐに引き返して速攻で切符を買って千葉の自宅まで帰ったという訳です。

ここでやめようと思った理由としては

・この先晴れる見込みもない(竹田城見たかったけど、こんなんじゃ行っても意味無い)
・この先の県は行ったことある。
・泊まる宿と金がない。(お盆期間中でドミトリーとかじゃないと飛び入り宿泊は不可能)
・かといってこの天候で安全に野宿できる場所を見つける自信がない。

といったところでしょうか。多分、ここまで行く!という目標があったのなら走れたんでしょうけど、今回はほとんど当てもなく、その時の気の向くままに走っていたもんだから、リタイヤしてもいいかってなったのでしょう。

あとは、雨が酷すぎました。実際、この夏の西日本の雨量は異常だったし、行く予定の福知山では家屋倒壊とか起きてて、そんな中連日走るのは危険でした。

こんなに即決したリタイヤだけど、帰ったあとはめちゃくちゃ後悔しました。

「あの時の判断はやはり間違いだったか、いや、あの天候じゃ走るのは無理だった。」

という問答を、一ヶ月くらい脳内で繰り返しました。

今まで、浸水したテントの中で寝るような辛いツーリングをしたこともあったけど、なんとか決めた期間を走りきってきた。ここにきて、初めてリタイヤという挫折をしたのでそのショックが大きかった。

そう思うのも、もうツーリングできるチャンスは多分あと一度しかないからだ。

でも、今回の判断は決して間違いでは無かった。わざわざ危険な天候の中走るのは無責任だし、他人の迷惑になることもある。

まぁでも、人生こんなこともあるでしょう。とにかくあと一回、無理やりにでも長期ツーリングをするので、そこでまた楽しめればいいのだ。今回の経験を活かして次のツーリングに臨みたいと思う。

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