3日目:新島
朝6時20分の船に乗る。この船は東京から一晩かけて大島まできたフェリーで、このあと利島、新島、式根島・・・・と伊豆諸島をめぐる。
行きのジェット船も速くてすごいなーって思ってたけど、旅といえばやっぱりフェリー!海風を感じながら船旅を楽しみたかったので、ここで大型船に乗れてよかった。
日の出を観ながら出港 |
船からみる本州 |
最初はフェリーに乗って写真とったりして楽しんでた僕でしたが、新島までは2時間以上あり、やっぱり暇になるわけです。大海原の上で携帯ゲームやるぞおおおおおお
一時間ちょっとして利島に到着。これはピラミッドですわ・・・
港について、すぐそばに道路があって走りだしたい気持ちがすごくあったけど、今回は新島に行くので利島にはいけなかったのです。
船は利島を離れ、再び1時間ほどの船旅。
だいぶ日が登ってきた |
船は定刻、8:35
新島到着!
しかもめっちゃ天気いいぞおおおおお
楽しみでニヤニヤしながら輪行解除。じっくりと新島を堪能したい気分でいっぱいである。
しかし!この時期、この後新島を出る船は一本しかない。これから熱海に渡る予定のあった僕は、その船に乗れないとマズい訳である。
船が出るまでに残されている時間は3時間半
3時間半しかないのかよ・・・と思ったけど新島は大島よりもさらに小さな島。3時間半あればのんびりしてても半分は周れるのである。
「また来れるんだし今回は我慢しよう・・・」と自分に言い聞かせ、いざ出発。
新島といえばモヤイ像らしい。
島の至る所でモヤイ像やらオブジェやらが転がっている。
ちなみに、渋谷にあるモヤイ像は新島から寄贈されたものらしい。
港のすぐ近くには、なんと無料の露天風呂&足湯がある。
なんかまるで古代ギリシアの遺跡のような個性的な露天風呂。青い海の絶景をみながら入る温泉はどんなに気持ちが良い事だろうと思ったけど、この温泉は水着が必要らしく、今回持っていなかったために入浴は断念。あまりゆっくりしてる時間も無いしね・・・
温泉の手前にある階段。どこに続くでもなく途中で終わってる。処刑台かなんかでしょうか・・・・
んな訳なくて、てっぺんは展望台みたいな雰囲気になってました。でもただの階段が終わってるだけでした。
その辺にあった島の地図をみて、とりあえず島を横断し、反対側まで行くことに決める。
一番大きな道、新島本道。路面状態はかなり良し。 |
それっぽい雰囲気な道を通る |
大島でもそうだったけど、やたらと軽バンが多い。細い道を通れて、なおかつ搭載量のある車だからですかね。でもその軽バンがすごく島の雰囲気を作っていていいなと思いました。
ちょっとの時間で島の反対側に出た。
綺麗な青い海!ここは沖縄か!と錯覚するほど。
この道は最高に気持ち良くて叫びながら走ってました。
あまりの海や浜の綺麗さに少し浜でゆっくりすることに。
静かに波の音を聞きながらのんびりと・・・・
もっとゆっくりしたかったけど、船の時間は待ってはくれないので走りだすことに。
さあ北にいこうか南にいこうかと考え出す。しかしながら、ここで新島の道路の不自由さを思い出す。
北部に抜ける道は2つ。
新島トンネルか、平成新島トンネル。
ドカンと山があるからトンネルなのは仕方ない。こんな小さな島に対して都道211号平成新島トンネルは約3kmと異常な長さ。
平成新島トンネルは歩行者自転車通行禁止なので、実質北に抜けるルートは新島トンネルルートただ一つ。
しかし!この新島トンネルは廃道化しており通れないようである・・・
あとでちゃんと調べて分かった事なんですけど、
新島北部の若郷地区へは自転車で行くことは不可能
この事実は自転車ツーリストの僕にとっては残酷な事実でした。山によって分断されている若郷の集落は、さぞ趣のあるところなんだろうなぁ・・・
北部へは行けないと決まったので、とりあえず南に向けて適当に走る。
やがて海を離れた道には椿のトンネル。
そのまま道の続くままに進んでいくと右に曲がっていく・・・・
これは新島港に戻る方角だぞ!
地図を良く見ると、南部もクルっと周れるような道路はないんですね。
結局こまかい寄り道をしながらゆっくり新島港を目指す。
途中、牛乳煎餅という看板が目にとまり、せっかくなんで入ってみる事に。
ここの煎餅はすべてこの店でおっちゃん一人の手作りだそう。「牛乳」「あしたば」二種類の煎餅がある。
何種類かのメッセージが焼き付けられてる瓦煎餅。雰囲気が地元千葉の鯛煎餅にちょっと似ていて、親近感が湧いた。
店のおっちゃんと新島で開催されるトライアスロンの話などを聞いたのち、近いうちまた来ると告げて店を後に。
ところで、新島で何人か島の人とお話をしましたが、みんなそろって僕の自転車を見るなり「トライアスロンかい?」って聞いてきました。5月にトライアスロンの大会があるみたいですね。 泳げないし走れないけど、こんなところで大会やったらさぞ気持ちいいだろうなと思う。
さて、新島港に帰ってきた。時間は結構余裕。でも船を逃したらヤバいからなぁ・・・
小さな島だったけど、もう少し堪能したかった。山にも登りたかったし、南ももっと探索したかった。千葉からもそこまで距離のないところに、こんな異国感のある離島があるなんて、なぜもっと早く気付かなかったんだろう。
また来ようと誓って、新島を後にしました。
これから熱海に向かうわけですが、とりあえず大島に戻らなければなりません。
午後3時前に大島に戻り、熱海行きのジェット線は4時半ころ。1時間ちょっとだけ時間があったので、10kmくらい走って大島を心に刻んできました。
岡田港に住み着いてる猫 |
これにてツーリング伊豆諸島編は終了。大島の坂に殺されて始まった旅だったけど、非現実的な景色や暖かい島の雰囲気を感じられた良い旅になりました。
この後、伊豆半島をちょっとだけ走ります。
おまけ:大島で会った猫たち
なんか大島ではやたらと猫を見かけました。隠れた猫島なんでしょうか。
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